2009年10月06日

カマキリ系統

Reconstructing the origins of praying mantises (Dictyoptera, Mantodea): the roles of Gondwanan vicariance and morphological convergence
Cladistics
Volume 25, Issue 5, Date: October 2009, Pages: 468-514
Gavin J. Svenson, Michael F. Whiting


内容はともかく,POY を使ってないのを見てひっくり返りそうになった.せっかく POY をいぢめる論文を書いてる最中なのに,そんな態度じゃ張り合いが無いじゃないか.
posted by 茶坊主 at 15:10| Comment(0) | 下等新翅類

2009年08月31日

有翅昆虫最基部系統

A phylogenomic approach to resolve the basal pterygote divergence.
Simon S, Strauss S, von Haeseler A, Hadrys H.
Mol Biol Evol. 2009 Aug 27. [Epub ahead of print]


ゲノムプロジェクト+EST による有翅昆虫最基部系統(トンボ、カゲロウ,新翅類)の解析.(トンボ(カゲロウ,新翅))を支持.ブーツストラップ値,事後確率も高く,尤度比検定 (AU, SH etc.) からも有意な結果が出ている.

形態からはそれなりに納得できる結果だが,「これで解決!」というにはもっともっとサンプルが必要でしょう.

(イントロの書き出しは,Ninomiya & Yoshizawa, 2009 をコピペされている気がする)
posted by 茶坊主 at 11:26| Comment(0) | 旧翅類

2009年08月01日

鋏角類と多足類

カギムシの発生パターンから,節足動物の最深系統を再検討した論文.

Mayer G, Whitington PM.
Velvet worm development links myriapods with chelicerates.
Proc Biol Sci. 2009 Jul 29. [Epub ahead of print]


一般的には大顎類(多足類+甲殻類+昆虫類)が受け入れられていますが,発生のデータからは鋏角類+多足類を支持する派生形質が4つ見つかったようです.これは,大顎が独立に2回進化した事を示唆します.

ここら辺の関係は,分子でもどっちとも言えなかった訳で,可能性としてはもちろんあるんでしょうけど,あの口器が収斂で生じたとはにわかには信じられません.発生データに関しては,知識不足できちんと評価できませんが…ここら辺も SINE 等を使った研究が期待されます.
posted by 茶坊主 at 17:21| Comment(0) | 節足動物

2009年06月29日

完全変態系統

まだ読み込んでないが,なかなか良さげな論文.

Single-copy nuclear genes resolve the phylogeny of the holometabolous insects
Brian M Wiegmann, Michelle D Trautwein, Jung-Wook Kim, Brian K Cassel, Matthew A Bertone, Shaun L Winterton and David K Yeates
BMC Biology 2009, 7:34


核のアミノ酸コード領域6遺伝子,5000bp ほどのデータ.一番の注目,ネジレバネは甲虫の姉妹群(まーそうでしょう.PP 99%, BS 59% とあまり高くはないし,long branch になってはいるが.ただし,脈翅ー鞘翅ーネジレの単系統性は PP 100, BS 89 と高い).膜翅目は完全変態の最基部から分岐.あとユキシリアゲーノミの単系統性を否定(これはちょっと意外!!).

全体的に非常に納得いく結果.3rd codon 除いたり,いろいろと検定しているが,かなり結果は安定している.
posted by 茶坊主 at 14:17| Comment(2) | 完全変態

2009年06月11日

有爪類と節足動物

取り急ぎメモ

Position and development of oocytes in velvet worms shed light on the evolution of the ovary in Onychophora and Arthropoda
GEORG MAYER and NOEL N. TAIT
Zoological Journal of the Linnean Society


有爪類と節足動物の卵巣の比較発生および比較形態.有爪+節足を支持.環形動物との近縁生は否定.
posted by 茶坊主 at 15:44| Comment(0) | 節足動物

2009年05月15日

脈翅類 mt-genome その2

先日の Cameron 論文に続き,脈翅類3目のミトゲノムが公開されました.

Insect mitochondrial genomics 3: the complete mitochondrial genome sequences of representatives from two neuropteroid orders: a dobsonfly (order Megaloptera) and a giant lacewing and an owlfly (order Neuroptera).
Beckenbach AT, Stewart JB.
Genome. 2009 Jan;52(1):31-8.


系統解析などはやってませんが,Cameron 論文で使われてるサンプルと比較的系統的にも離れたグループが含まれていますから,あわせて解析するとより安定した結果が得られるでしょう.

脈翅目の一部のグループに,tRNA の配置転換が見つかってますが,脈翅ー広翅ーラクダムシ3者間の関係解明に役立つようなものは見いだされていません.
posted by 茶坊主 at 09:38| Comment(0) | 完全変態