バイオディバーシティできちんと触れておきたかったんだけど,紙面の関係と,「目以上」ということで触れることのできなかった論文.
HASEGAWA, Eisuke & KASUYA, Eiiti (2006)
Phylogenetic analysis of the insect order Odonata using 28S and 16S rDNA sequences: a comparison between data sets with different evolutionary rates.
Entomological Science 9 (1), 55-66.
分子系統の結果,均翅亜目の非単系統性が示唆されている.ただし,均翅亜目の単系統性は,ルートの位置によっては支持されるので,さらに外群を加えることで結果が変わることもあると思う.
形態に基づく結果では,均翅亜目の単系統性が支持される.
Rehn, Andrew C. (2003)
Phylogenetic analysis of higher-level relationships of Odonata.
Systematic Entomology 28 (2), 181-240.
いずれにしても,トンボの高次系統は,有翅昆虫の起源や最深部の分岐関係の解明に大きな影響を与えるため,さらなる検討が期待される(というか,うちの修士が今やってます).
2006年04月17日
トンボの高次系統
posted by 茶坊主 at 17:22| Comment(0)
| 旧翅類
この記事へのコメント
コメントを書く