2011年12月14日

Paraneoptera と Acercaria

昨日の記事に関連して、上の二つの用語についても書いておこうと思います.ちなみに僕は、準新翅類 Paraneoptera を用いていて、Acercaria は用いていません.

かつての用法では、Paraneoptera=ジュズヒゲ+Acercaria でした.現在では、ジュズヒゲが直翅系昆虫であることはほぼ間違いないと言われるまでになりましたので、Paraneoptera = Acercaria と言うことになってしまいました.Paraneoptera にはもともとジュズヒゲも含まれていましたから、それを含まないグループであることを明確に示したい人たちによって、Acercaria という名称が使われています.ま,妥当ですね.

一方、Paraneoptera という用語は、元々,新翅類を大きく3つのグループに分類する際の名称として提唱された物です (Polyneoptera, Paraneoptera, Oligoneoptera).で,確かに Paraneoptera の中身は変わってはいますが、新翅類の3大グループの一つと言う位置づけは変わっていません(Polyneoptera の中身だって変わってます).それに対して Acercaria は,大グループ内の一分類群に与えられた名称です.ですから,新翅類の一つ下位の分類群の名称と意味では、Polyneoptera, Paraneoptera, Oligoneoptera (=Endopterygota, Holometabora) の利用が妥当とも言えます.で,僕はこちらを採用したわけです.

まあ命名規約も関係ない名前の話なので、どうでも良いっちゃぁ良いんですが、2001年に wing base の論文で Paraneoptera を使うように決め,現在でも使い続けているのは以上のような経緯です.
posted by 茶坊主 at 10:26| Comment(0) | 準新翅類
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