バイオディバーシティシリーズの初校が届いたので,チェックを進めています.昆虫の高次体系に関しては,このブログで紹介している通り,常に気にかけて追いかけて行ってるのですが,節足動物の頭部の形態に関する最近の進展に関して,特に分子発生学な研究成果が次々と出されており,追いかけきれていませんでした.
そんな所で,ちょうどいいレビューが出されていました.
Scholtz, G. & Edgecombe, G. D. (2006) The evolution of arthropod heads: reconciling morphological, developmental and palaeontological evidence. Dev. Genes Evol. 216: 395-415.
Bitsch, J. & Bitsch, C. (in press) The segmental organization of the head region in Chelicerata: a critical review of recent studies and hypotheses. Acta Zool. (Stockholm).
複眼,触角,間挿,大顎,小顎,下唇各節の存在は,ほぼ間違いないようですが,これだけのデータがそろっても今なお,上唇が付属肢由来か否かについては決着がついていないんですね.
2007年05月14日
節足動物の頭
posted by 茶坊主 at 09:59| Comment(0)
| 節足動物
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