2007年03月12日

標本からの DNA 抽出

とある昆虫研究者のメモより

Gilbert MT, Moore W, Melchior L, Worobey M.
DNA Extraction from Dry Museum Beetles without Conferring External Morphological Damage.
PLoS ONE. 2007 Mar 7;2:e272.


最初見たとき,え”え”〜〜〜っ,ウッソ〜〜〜ん,と思いました.だって,こんな方法,ずーっと前から使ってますから (たとえば, Ohshima & Yoshizawa, 2006では,1960年代に採れた 2 mm くらいの小さなガを使ってます).これで PLoS なのぉ…って思ったら,PLoS Biology じゃなくて PLoS One .... って何?About Journal を見てみると,方法がきっちりしてれば何でものせます!論文の価値は,私たちではなく読者が決めます!みたいなことが書いてありますけど,そんなんで良いの?ジャーナルのシステム自体,ちょっと良く理解できません.

まあ,いずれにしても,きちんとした証拠標本を残すことは極めて重要ですし,DNA Barcoding なんかでも,将来的にはホロタイプからの配列決定が必要になることも多々あるでしょう.分子使って系統やる人は,この論文にあるような方法を使うことが求められます.小型の昆虫をすりつぶして DNA を抽出して,元の標本は跡形もなし,なんてのは論外です.
posted by 茶坊主 at 17:05| Comment(0) | 分子系統
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