2007年01月09日

ハサミムシの交尾器進化

ブログの趣旨からは若干ずれますが,お向かいの上村さんの研究が nature でレビューされていましたので紹介.ゼミなどでも何度か聞かせていただいたのですが,交尾器進化に関わる,非常に面白い研究です.

Nature 444, 689-692
進化生物学:右利きがやめられない .
Evolutionary biology: Caught right-handed.
A. Richard Palmer


Right-handed penises of the earwig Labidura riparia (Insecta, Dermaptera, Labiduridae): Evolutionary relationships between structural and behavioral asymmetries
Journal of Morphology
Volume 267, Issue 11, Date: November 2006, Pages: 1381-1389
Y. Kamimura


さらに脱線しますが,Journal of Morphology のインパクトファクター(1.5 前後をうろうろしてる)は,この数値が研究または雑誌の質を評価するうえで,如何に無意味かを如実に語っていると思います.非常に時間のかかる,質の高い論文ばかりで,nature にレビューされるような論文も,結構乗ってます.

ぼくの経験(大した雑誌は無いですが)では,Syst. Ent. や Zool. J. Linn. Soc.(どちらも IF 2を切ってる)に論文を載せる方が,Mol. Phylog. Evol.(瞬間最大風速で IF 4を超えた)に通すよりはるかに難しいですし,また載ってる論文の質も高いと思います.ちなみに J. Morph. にも,一回投稿したことあるんですが,蹴られました...
posted by 茶坊主 at 09:46| Comment(2) | 下等新翅類
この記事へのコメント
確かに,IFとその雑誌に載る平均的な論文の質の関係はぴったりリニアじゃない。でも,ばらつきは大きくても有意な順位相関はあるはず。相変わらず業界にはびこる「闇評価,闇人事」を何とかするには,このような文献計量学的データを,分野カテゴリー間の違いとかオーサーシップも十分に反映させつつ適切な方法で利用することがどうしても必要だと思います。(来週お邪魔しますので,続きはその時にでも)
Posted by GOKUDO at 2007年01月31日 09:34
すごいハンドルネームなので,しばらく誰かな?と考え込んでしまいました.来週いらっしゃるということ,楽しみにしています.アツい話になりそうですね!
Posted by 茶坊主 at 2007年02月01日 09:25
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