ジュズヒゲムシの系統的位置付けに関する論文がようやくアクセプトされました.プレプリントをおいておきますので,興味のある方はどうぞ.今回見つけた派生形質は,翅の基部に全く新規の関節が形成されるという顕著なもの(言ってみれば腕が肩甲骨あたりで曲がるようなもの?)で,この問題に対する決定打になると思っています.
Yoshizawa, K. 2007. The Zoraptera problem: evidence for Zoraptera + Embiodea from the wing base. Systematic Entomology, (in press).
アクセプトまで時間がかかった一つの理由が,レフェリーから要求された追加サンプルの入手に手間取ったこと.テロ未遂の影響で,ロンドンからアルコールの液浸標本が送れず,水漬けで送られてきました.この状況が続くとなると,いろいろと面倒なことになりそうです.
2006年12月01日
ジュズヒゲ wing base
posted by 茶坊主 at 11:29| Comment(0)
| 下等新翅類
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