2006年11月10日

Dresden Meeting on Insect Phylogeny

Dresden Meeting on Insect Phylogeny という,昆虫の系統学の最前線を議論する集いが,過去2回,ドレスデンを会場に開催されています.第一回の会合 (2003年) は目内の系統の最前線を,第二回 (2005年) では目間の系統を対象にしていました.第二回めの会合には,日本から筑波大の町田さんが招待され,発生学からのアプローチを披露しています.

この第一回会合の Proceedings は,Entomologische Abhandlungen という,ドレスデンの動物学博物館の紀要に発表されています.第二回め会合の Proceedings は,残念ながら発表者のうちのごく一部からしか寄せられていませんが,誌名を Arthropod Systematics & Phylogeny と変えた同誌に掲載されています.いずれも下記のページから PDF が入手できます.

Arthropod Systematics & Phylogeny

ほとんどインデックスされていないまいなーじゃーなるですが,この他にも網翅類の形態ベースの高次系統論文など,ドイツの伝統と底力を感じさせる,良い論文が山盛りです.



全然関係ないですけど,Systematics and Phylogeny というジャーナルのタイトルがなかなか意味深くていいですね.アメリカ人などと話をしていると,Systematics と Phylogeny をほぼ同義語として使っていることを強く感じます.Molecular Systematics とか Techniques in Molecular Systematics and Evolution なんていうテキストのタイトルからもそれは分かります(どちらのテキストも Systematics に関する議論はほとんどない).一方で2005年にドイツから出された Wagele のテキストのタイトルは Fundations of Phylogenetic Systematics(これかなり良いテキストと思います)です.ここら辺の用語の用法は,日本語でも乱れまくってるので,ちょっと指摘してみました.
posted by 茶坊主 at 11:53| Comment(0) | 六脚類
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