2006年10月20日

昆虫の高次系統のテキスト

最近 Grimaldi & Engel の書評をわりとしつこく取り上げてます.確かにそのボリューム,内容の濃厚さ,カラフルさ,バーゲンプライスと,良いことだらけの本ではありますが,Beutel も述べているように,系統仮説の取り扱いが一面的なのが非常に気になり,昆虫体系学の一般的なテキストとしてはどうかなぁ,というのが正直な感想です.

昆虫体系学のテキストとしては,いまだに Insects of Australia の右に出るものはいないと思います.1991 年刊行とやや古い感じも受けますが,バランスのとれた非常に良いテキストです.特に5章の Kristensen のレビューは Grimaldi & Engel と比較しながらぜひ読むべきです.分子や形態データもいろいろでては来ていますが,特に直翅系昆虫(下等新翅類)の高次系統に関しては,この段階から目立った進歩は無いと思っていいでしょう.もしどこかで見かけたら,迷わずゲットです!

ただし,第6章は取り扱い注意です.この章を読む上で,以下のレビューは必読です.

Meier, R. (1993) Book Review. Systematic Biology 42: 588-591.
posted by 茶坊主 at 10:53| Comment(0) | 六脚類
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