2011年09月01日

ツノゼミ ありえない誤り

またまた一ヶ月ぶり以上の更新です.5月30日に予告していたツノゼミ論文の問題点の指摘の件,ようやく論文がアクセプトされました.プレプリントは以下のリンクから.

Yoshizawa, K. (in press)
Treehopper's helmet is not homologous with wings (Hemiptera: Membracidae)
Systematic Entomology


中胸の一部を前胸と勘違いしちゃったり,切片も斜めに切っていたりで,形態の解釈も発生の解釈もはっきり言って正しい所が何一つ無い事を徹底的に指摘しました.

この論文はもともと,nature の brief communication arising に投稿しました.字数制限 (600 words + 図1枚) もあり,上記の論文で言えば,published data と conclusion の一部のみの内容で.一応,ちゃんとレフェリーにまで回りはしたのですが(レフェリーに回っただけで I'm please to inform you that... メールが届いた),結局リジェクト.エディタに文句のメールも書いたのですが,結局僕の言い分の正しさは認めてもらいつつも,「一般読者にウケる内容ではないから,反論は別の所でやって」と言う返事でした.自分の所のジャーナルで間違いだらけの論文を載せても,それを訂正するかどうかは,結局ウケるかどうかが基準なんですね.商業誌と言うのはこういうものだとよくわかりました.

で,Systematic Entomology になっちゃったわけですが,今度は字数制限も無いので,きちんと標本も見た上で(越川さん,感謝),helmet-wing 仮説をほぼ完膚なきまでに成敗する事が出来ました.嫌みっぽい締め方も出来たし.業績リストのインパクトで言えば残念な結果でしたが,きちんとした反論論文を書くと言う意味では,良い結果になったとは思います.
posted by 茶坊主 at 13:00| Comment(2) | 準新翅類